「普天間問題の原点は何か」 要旨 (新崎盛暉さん)
    新崎さん

     冒頭、日米安保は、構造的沖縄差別の上に成立している。結論を言えば、「構造的沖縄差別を具体的に解消しつつ、安保の本質に迫ることが現在の政治的課題である」と述べられた後に、以下のお話がありました。

     
  • 沖縄は日本で唯一、地上戦があった場所である。
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  • 砂川事件では日本国憲法(土地収用法)が、米軍の基地の使用を阻止したが、占領下の沖縄では、米軍の言いなりであった。
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  • 1972年沖縄返還時以降、沖縄に米軍基地がさらに増え、日本全土の面積の0.6%しかない沖縄に、米軍基地の75%が存在することになった。
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  • 沖縄ではこのような状況が、今日まで65年間継続している。

     日米安保体制は、少女暴行事件を直接的契機として、沖縄民衆運動の暴発によって大きく揺らぐことになった。
     このため日米政府は、SACO(沖縄に関する特別行動委員会)を設置し、普天間基地の返還を含む基地の整理縮小、日米地位協定の運用改善に合意した。しかし那覇空港にいた対潜哨戒機P3の配備は、福田外相の「岩国、三沢に移転されれば政治問題になる」との発言により、嘉手納基地への移転が決定。そして嘉手納に移転しP3は普天間基地で訓練を開始し、さらにヘリコプター部隊も普天間基地の移転してきた。
     こうした危険のたかまりを受けて、80年代には、自民党の西銘知事が普天間基地の返還を求めて訪米するまでになった。

     政権交代により、最低でも県外移設と言った鳩山首相が迷走しているかに見えるが、問題は惰性的な アメリカ至上主義的戦後思考の枠から抜け出せず、鳩山政権の足を引っ張っているメディア、外務省である。
     いずれにせよ、普天間の移転論議は、これまで目をそらせてきた戦後の日米関係の基本的性格や、それにより形成された思考の枠組み等に光をあてるきっかけとなった。

     普天間問題は、体制派、反体制派を問わず、戦後日本の惰性的思考を試練に曝している。この試練を克服する営為の中からしか、日本の将来像は見えてこないはずである。

    「憲法・税金・軍事費・貧困」の要旨 (浦野広明さん)
    浦野さん

     憲法は、「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う」(30条)、「新たな租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律又は法律の定める条件によることを必要とする」(84条)と規定している。

     税制は、どのようにして決定されるか。2010年度の場合は、2009年12月22日に鳩山民主連立政権が2010年税制「改正」大綱を閣議決定した。
     政権交代で、政治主導と言っているが、民主党も税法の専門家ではなく、税制調査会の事務局である財務省・主税局が財界と相談してとりまとめた答申を、そのまま 税制「改正」大綱とする流れは、自公政権時と変わらない。

     この税制「改正」大綱の中身は、大企業、金持ち優遇、庶民増税の税制を強化・踏襲している。具体的には次の大要を決めた。

  • 所得税・住民税の年少者の扶養控除(16歳未満)の廃止
  • 特定扶養控除(16〜22歳)の高校生部分(16〜18歳)の縮小
  • 大企業向け法人税減税(研究開発税額控除)の2年間延長
  • 証券優遇税制の拡大・維持
  • 住宅取得資金の非限度額を500万円から1500万円に拡大
  • 相続税における小規模住宅地等の評価減の縮小
  • 罰則強化
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     扶養控除は憲法25条に基づく課税最低限の保証既定であり、扶養控除の廃止・縮小は応能負担原則に反する庶民増税に他ならない。

     消費税についていえば、日本の税率5%と低いといわれるが、それは偽りである。消費税が税収(国税)に占める割合をイギリスと比較すると、下記のように日本のほうが高い。

    . 日本 イギリス
    消費税 5% 17.5%
    国税収入比率 24.6% 23.7%

     その理由は、イギリスでは、食料品、上下水道、書籍、障がい者・視力障がい者用具、住宅建設、旅客運賃、医療品、子供服などの消費税は0%である。
     また、トヨタ等の大企業は、1円の消費税を払っていないだけでなく、逆に3,219億円もの(2007年分)の還付を受けているのである。

     さらに税制調査会は今後の税制について、安定的な税体系の構築として、偏在性の少ない居住地課税である地方消費税と個人住民税を充実強化すること、および環境税という名の大型大衆増税の導入を主張しています。

     これ以上の悪税制を成立させないたためには、税の支払い方・使い方を決めている議会に対し、国会、地方議会、首長などの選挙で庶民増税に反対する意思表示をすることが重量である。私はこれを「税民投票」と呼んでいる。

     選挙権を有効に行使しなければ、いくら理由をつけても憲法の形骸化である悪税制に手を貸していることになる。応能負担に基づく税制改正によってのみ、福祉社会保障の充実は実現される。

    「反安保アピール」の要旨 (梶野宏さん)

     今年は、1960年の安保改定から、50年目となります。反安保をつくる実行委が中心となり、 首都圏を中心に活動している団体・個人に働きかけ、反安保行動を行うため「2010安保連絡会」を 立ち上げました。
     そして最大のイベントとして、6月19日(土)社会文化会館にて、国会へのデモを含む大集会を計画していますので、皆様のご参加・ご協力お願いします。